科学物質過敏症
今回の授業では科学物質過敏症について様々な話を聞いたり、ビデオを見たりしました。
科学物質過敏症といえばシックハウスという病名が浮かんできますが、この名称は定義についてはまだ不明確な点が多く残されています。
そして紹介された映像には、実際に過敏症で苦しむ人たちの生活が映されていました。
幼い頃に発症して10年以上も寝たきりになっているその女性は、私とほぼ同年代の人でした。
正常に呼吸することもままならず、ベッドの周りにはたくさんの医療器具が置いてあり、誰かの助けなしでは一人でトイレに行くこともできない状態です。
元気のいい日は笑顔でカメラの前に出ていましたが、体調が優れない時は外から見守るしかありませんでした。
女性の母親はこのことを多くの人に知ってもらおうと、近くの地域に限らず様々なところで講演や会議を開いて病気のことを訴えています。
また別の過敏症の女性でも科学物質のせいで様々な症状を起こしていました。
家の塗料や接着剤から発生する物質だけでなく、排気ガスなどの外の環境においても過敏に反応していたのです。
外を歩いていると突然家にひき返すことも度々で、手や体の痺れや震えといった症状を起こしていました。
当たり前のようにあるこの科学物質がこれほどまで人体に悪影響と与えているとはとても驚きました。
今私たちは何の問題もなく暮らしているように思えますが、この病気に苦しんでいる人々、そして常に周りには科学物質が存在しているということを忘れてはならないと思います。
参考:化学物質過敏症情報