行き詰る産業廃棄物

http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2008/0812-2.html


今回講義の中で「クローズアップ現代」で産業廃棄物を取り上げた番組を紹介されました。
香川県では放置状態の産業廃棄物が問題となり、国が支援をして自治体が処理を行うということで、2003年に産業廃棄物特別措置法が制定されました。国からの資金により処理を進める形になりましたが、5年後もなかなか作業が進まず、財政面が厳しいとのことで処理がとどまった状況に─
住民からの厳しい声も上がる一方。
工場などからによる不法投棄が問題で、その上、国や地域が産業廃棄物の処理を背負いきれなくなっています。前兆撤去には莫大な費用(約243億円)と時間がかかり、また前回のような国の支援はなく、すべて県が負担しなければならない状態になっています。
そこで、滋賀県知事(環境知事)の嘉田由紀子さんはこの問題を解決するため、ある提案を打ち出しました。
「しゃ水壁」といわれるもので、廃棄物地域だけ封鎖し、上流から流れる水を汚染しないように、その土地を浄化する方法です。これで費用の負担は半分になるということです。

また福岡県では、硫化水素が水田や畑に流れてきたせいで、作物が作れないといった問題も生じています。土や廃棄の分別は業者に任されていますが、分別は行われておらず、不法な廃棄が続いているのです。
住民は反対運動を起こし、自らで水質検査も行い、その結果硫化水素や自然界で発生しない環境ホルモンが検出されて違法な科学物質を使用していると判断されました。
住民の不安は大きくなるばかりで、生活環境にも被害が出ているのです。

最終処分場だけでなく、廃棄する業者なども責任を負うべきなのではないでしょうか。